高級な墓地とはどんなものをさすの?

高級な墓地とはどんなものをさすの?

高級な墓地とはどんなものをさすの?

お墓は大切なものだから、できるだけ高級な墓地を選びたい……という声を聞くことがあります。それでは、高級な墓地とはどのような墓地のことを言うのでしょうか。今回は墓地を選ぶときにちょっと気になる、高級な墓地というテーマについて考えます。

高級な墓地とはどんなものを言うの?

高級な墓地と聞いて思い浮かぶのはどんなイメージでしょう。都心など一等地にある墓地や、格式のある寺院墓地、歴史ある都立霊園などを多くの人は連想するのではないでしょうか。新しく作られた、広々として施設が充実している墓地や霊園にも高級なイメージがあります。少し違う観点では、著名人の眠るお墓がある墓地や霊園も由緒があって高級というイメージがあるかもしれません。

しかし、墓地を選ぶときに高級か高級でないかだけを物差しにするのはあまり賢明なやり方とは言えないでしょう。ブランドイメージ的な高級感よりは、しっかりと心のこもった供養をできるような環境が整っていることのほうが大事です。

たとえば適度に緑があって水はけが良く、清潔で広い墓地は、高級だから素晴らしいのではなく、利用しやすく快適だからという理由で評価をするべきです。もしも予算に余裕があるのなら、高級さという価値観だけにとらわれるのではなく、性能や利便性、快適性といった実のある要素を重視して選ぶことをおすすめします。

心のこもった供養をするためにはなにをすればいい?

ではお墓を建てるとき、心のこもった供養をするためにはなにに気をつけるべきなのでしょうか。まず考えたいのは、故人の意向に沿ったお墓にすること、そして残った人たちが供養しやすい墓地を選ぶことです。

そのためには、たとえば交通アクセスの良さや、駐車場が完備されていることが条件となるかもしれません。高齢者用のバリアフリーが整っていれば親族が年を取ってからでも集まりやすく、親族みんなで供養ができるでしょう。墓地なら寺院、霊園なら管理会社の対応が信頼に足り、気持ちの良いものであることも大きなポイントです。最初にこれらの要素をしっかりと押さえておきましょう。

供養をする環境を整えましょう

お墓は同じ墓地や霊園内でも区画によって値段が違います。価格が決まるのは広さや場所などの複合的な要素が関係してきます。

ここでも予算が許すのなら、親族が並んで手を合わせられる広い区画、管理棟や水汲み場に近い区画などを選ぶようにすると良いでしょう。また、墓石(石材)にもグレードがあります。国内産の石は希少なため高く、中国を始めとする外国産の石は安価な傾向がありますが、国内産のほうが、耐久性が高いとも言い切れません。墓石は硬度が高く、吸水率が低く、キメが細かいことが耐久性の高さに直結します。単に希少で高価な石を選ぶのではなく、どの石が耐久性に優れ、またその墓地の環境に適しているかを考慮して墓石を選択しましょう。

高級な墓地に憧れる気持ちも分かりますが、墓地や霊園を選び、お墓を建てるとき、「高級か、高級でないか」という表現を用いるのはあまり適切ではありません。故人や親族の意向を反映し、供養しやすい条件を満たすことを考え、予算が許す範囲内でそれを実現することを考えることが大切です。
また、供養の仕方に迷ったり、選び方が分からなかったりしたときは、霊園管理者や住職、石材店を頼って相談してみましょう。そこで力になってくれる人に出会うことができれば、それもまた良いお墓を建てるための一歩になるはずです。

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