墓地・霊園を見学する際のポイント
お墓の購入を決めたら、まずどの墓地・霊園にお墓を建てるか決める必要があります。まずは、インターネットを活用し口コミをチェックしたり、パンフレットを取り寄せるなどして基本的な情報を入手しておきましょう。家族や親族を交え候補地を絞ったら、必ず現地に足を運び最も条件に見合った場所を選定します。ここでは、墓地、霊園を見学する際に抑えておきたいポイントを紹介します。
墓地を見学する必要性
インターネットが普及した今、現地を直接見に行かなくても墓地に関するさまざまな情報を入手できますが、実際に現地へ行ってみなければ分からないことがたくさんあります。
墓地の見学前に必要な準備
・事前に墓地を調べよう
見学へ行く前に、インターネットを活用し墓地、霊園の情報を整理しておきましょう。最低限、押さえておきたいポイントは、墓地の種類、宗派、立地条件、設備と管理体制などです。なお、見学の予約を入れておくと、担当者が現地を案内してくれる場合があります。区画や周辺環境など、詳しく説明を受けるチャンスですので事前にアポイントをとっておくことをおすすめします。
・事前に要望をある程度決めておく
「No2.お墓選びで考えるべき5つのポイント」で紹介する内容を事前に確認しながら、出来るだけ家族・親族の意見も取り入れておくことが大切です。そして以下に紹介する「霊園チェックシート」を活用し要望を取りまとめておくと良いでしょう。
墓地見学時に役立つ「霊園チェックシート」
http://www.yamato-sekizai.com/pdf/checksheet.pdf
墓地を見学する際に確認すべきポイント
・水はけを確認する
「水はけ」や「地盤」の状態が悪い墓地は、カロート(納骨室)や墓石の劣化を早める恐れがあります。その状態を最も良く確認できるのが、雨が降った次の日の午前中と言われています。石材店の方にお願いして、モデル墓地のカロート内部を見せてもらい、雨水が溜まっていないか見てもらったり、敷地内に大きな水たまりができて地盤が緩んだりしていないかどうかチェックしておきましょう。墓石を建立する際の石材店をしている墓地では、墓石の変色状態ももれなくチェックします。吸水率の高い墓石を使用して入れば、雨上がりにその一部が変色しているかもしれません。
・日当たりや風通し
日当たりが悪く、湿気のこもりやすい墓地は、墓石に苔やカビが発生しやすくなります。風通しの良い場所にある方が、汚れがたまりにくく手入れもしやすくなります。
・霊園の管理
敷地内にあるトイレの衛生状態、使いやすさ、敷地内の害虫駆除の状態はどうでしょうか。しっかりと管理が行き届いている場所では、日頃からこまめに掃除を設備点検・修理を行っています。いつ誰が来ても心地よく供養ができるよう、管理体制についても確認しておきましょう。
・お墓の区画について
芝生に背の低い墓石を建てる「芝生墓地」や、墓石のかわりに樹木の下に直接埋骨する「樹木葬」のスタイルを採用するなど、区画の広さや形態は墓地・霊園によってさまざまです。また、区画によっては、墓石のデザインや大きさに規制があり、希望通りのものを建てられない場合もあるため、あらかじめ条件を把握しておきましょう。
・交通のアクセス
たとえ足腰が悪くなっても無理なくアクセスできるかどうか。自分一人で車を運転して移動ができれば良いのですが、年齢を重ねるごとに、お墓参りが大きな負担になる可能性も否めません。電車やバスを乗り継がなくても行けるなど、将来のことを考えた上でアクセスしやすい場所かどうか検討します。
霊園・墓地選びでは、インターネット等で配信される情報以外にも、管理体制や周辺環境など、実際に目で見て、触れて確認しておくべき要素が多々あります。お墓は、自分たちだけではなく、子や孫の世代にも受け継がれるものですので、納得の行く選択ができるよう慎重に検討を重ねて行きましょう。