お墓参りの手順とマナー

お墓参りの手順とマナー

お墓参りの手順とマナー

お墓参りは、感謝を込めて祖先の霊を供養するための大切な行事です。現在では、お墓参りを日常的に行うことが減り、その作法や手順について分からないという方もいらっしゃると思います。祖先に対する感謝や弔意をしっかりと伝えるためにも、お墓参りの正しい知識を身につけておきましょう。

お墓参りを行う時期

お墓参りには、いつ行わなければいけないという決まりはありません。日常的に参る人もいれば、年に1回、あるいは数年に1回という場合もあるでしょう。

現代では、進学や就職で地元を離れることも多く、お墓のある場所と居住地が遠く離れることも珍しくありません。そのため、彼岸と盆にお墓参りをするのが一般的になっています。

お墓参りで用意するもの

まずは、お墓参りに用意すると良いものを表にまとめました。

用意する物 用途
ほうき 墓石周辺の掃除に使います。
軍手 雑草を引き抜いたり、作業をするときに着用します。
ゴミ袋 引き抜いた雑草や掃除したゴミを入れます。ゴミ捨て場が設けてあれば不要です。
バケツ 雑巾やたわしなどを洗うための水を入れておきます。
雑巾 墓石を拭いてきれいにします。
たわし 墓石についたコケや汚れを落とします。金属たわしは使用禁止です。
手桶・柄杓 墓石に水を掛けるために使います。現地で借りられることも多いです。
線香 墓前に供えます。
墓前に供えます。※必要に応じて
お菓子 墓前に供えます。※必要に応じて

墓石の材質によってはたわしが使えないこともあるため、スポンジや歯ブラシなども用意しておくと便利です。

お墓参りの手順

この項では、お墓参りの手順について、順番にご紹介します。

① 手を洗い清める
お墓参りをする前に、まずは手を洗い清めます。

② 手桶に水を汲んでお墓に向かう
墓石に掛けるための水を汲みます。手桶や柄杓は借りられることが多いですが、なければ用意していきましょう。

③ お墓の前で一礼し、お墓の周りや墓石を掃除する
掃除はまず墓石の周りの雑草の処理や、掃き掃除から始めます。花立てにまだ花が残っていれば取り除き、花立てをキレイに洗います。

周辺の掃除が終われば、次は墓石をキレイにします。柄杓(ひしゃく)で水をかけ、スポンジやたわしを使って汚れを落とします。細かい部分の汚れは、歯ブラシなどを使うときれいになります。お墓の掃除の仕方についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

④ 線香やお供え物を供え、拝礼する
掃除が終われば、花やお菓子といったお供え物をします。このとき、花や線香はそのままでも問題ありませんが、動物に荒らされる原因になるので、お菓子などは必ず回収して帰りましょう。

 

お墓参りのマナー

失礼にならない服装を心がける

お墓参りの際、法要などを行うのであればそのまま喪服を着て行きますが、そうでない場合には決まった服装はありません。喪服を着る必要もなく、普段着で構わないとされています。

しかし、他にもお墓参りに来ている人はいますし、先祖に感謝や弔意を伝えるという目的があることから、あまりに華美な服装などは避けるようにしましょう。

お墓に供える花

お墓に供える花は、一般的には菊です。菊は仏花と呼ばれるもので、仏壇などに供えるに相応しい花だとされています。しかし、必ずしもこれに従わなければいけないわけではなく、故人が好きだった花を供える場合もあります。

ただし、バラなどのように棘のあるものや香りが強いものは、不向きであるとされているので注意しましょう。

まとめ

お墓参りは、祖先に感謝や弔意を伝える供養の手段として、また自分たちの心の整理をする手段として大切な行いです。今回ご紹介したマナーを守り、正しい手順できちんとしたお墓参りができると良いですね。

情報源: お墓参りの手順とマナー

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